BIG-IP LTM VE Trial を使用した一般的な設定例を紹介させて頂きます。
BIG-IP LTM VE の概要及びインストール手順についてはこちらをご参照頂けますと幸いです。
検証環境
- VMware Workstaion
- VMware Workstation 9.0.1 build-894247
- BIG-IP LTM VE
- BIGIP-10.1.0.3341.1084
- WebServer and Client
- CentOS release 5.6 for i386
設定
事前準備(インターフェースの追加)
各 LTM VE に HA ハートビート用の仮想インターフェースを追加します。
ここで一つ注意点があります。BIG-IP LTM VE でサポートする仮想インターフェースは e1000 のみとなっています。VMware Workstaion のデフォルトは e1000 ではないため、普通に追加すると"UNINITIALIZED"となります。下記のように vmx ファイルで該当インターフェースのタイプを e1000 に指定する必要があります。
※vmx ファイル抜粋 ethernet3.present = "TRUE" ethernet3.virtualDev = "e1000" ethernet3.vnet = "VMnet6"
ネットワーク基本設定
ネットワークの基本設定を行います。[Next]をクリックします。
Internal ネットワークのインターフェース及び、アドレス等を設定します。
同様に External インターフェースを定義し[Finished]をクリックします。
再度、ウィザードで設定したい場合は[Run the Setup Utility]を実行します。
Pools の設定
Local Traffic ペインから Pools : Pool List を選択し[Create]をクリックします。
Pool Name、Helth Monitors、Method 及び、所属するリアルサーバーを定義します。
Virtual Servers の設定
Virtual Servers : Virtual Server List を選択し[Create]をクリックします。
Virtual Server Name、アドレス、サービスポート等を設定します。
Configuration から Advanced を選択します。
SNAT Pool で Auto Map を指定します。*1
Default Pool に 作成した Pool を指定し[Finished]をクリックします。
Nodes の設定
Nodes : Node List から Pool で定義したリアルサーバーをクリックします。
リアルサーバーの死活監視を任意で指定したい場合[Node Specific]をクリックします。
死活監視方法(本例では icmp)を指定し[Update]をクリックします。
HA(High Availability)の設定
Templates and Wizards ペインの Device Wizards をクリックし[Next]をクリックします。
Network Failover を選択し[Next]をクリックします。
事前準備で追加したインターフェースを選択しアドレスを設定します。*2
Management 及び HA Peer の IP アドレスを追加し[Next]をクリックします。
内容を確認し[Finished]をクリックします。
High Availability : Fail-safe : VLANs で[Add]をクリックします。
フェールオーバーのトリガーとなるインターフェースを選択します。
アクションに Failover を選択します。
内容を確認し[Finished]をクリックします。
2台目(Standby)の設定
1台目で設定した「ネットワーク」と「HA(Fail-safeを除く)」を設定します。
High Availability : ConfigSync から[Synchronize FROM Peer]をクリックします。
[OK]をクリックします。
1号機が Active 状態である事を確認します。
同様に2号機が Standby 状態である事を確認します。
Client から Virtual Server アドレスへ通信可能となります。
フェイルオーバーをシミュレートするため、1号機の External を切断します。
約1~2秒間のダウンタイムが発生後、通信が復旧します。
1号機が Standby 状態へ移行している事を確認します。
逆に 2号機は Active 状態となっている事を確認します。
以上