SBC 方式で運用しているシンクライアント環境において、エンドユーザーが使用する Internet Explorer 11にプロキシを設定したいといった要望があり、調査した結果、GPO とレジストリの編集で対応可能な事がわかったので、紹介します。*1
Internet Explorer 11 のプロキシ設定は、グループポリシー(レジストリベース)で配布する事が可能です。
グループポリシーの設定
- [ユーザーの構成] ➡ [基本設定] ➡ [Windows の設定] ➡ [レジストリ]
- 右クリックから[新規作成] ➡ [レジストリ項目]を押下する。
プロキシサーバーの有効化
以下のレジストリを変更します。
キー : HKEY_CURRENT_USER\OFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings 名前 : ProxyEnable 種類 : REG_DWORD データ : 1
プロキシサーバーの指定
以下のレジストリを作成します。
キー : HKEY_CURRENT_USER\OFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings 名前 : ProxyServer 種類 : REG_SZ データ : (例)127.0.0.1:8080
プロキシサーバーの除外設定
以下のレジストリを作成します。
キー : HKEY_CURRENT_USER\OFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings 名前 : ProxyOverride 種類 : REG_SZ データ : (例)10.1.1.*;172.16.*;192.168.1.*;<local>
グループポリシーの適用
Internet Explorer 11 をホストしているサーバで、以下のコマンドを実行します。
gpupdate /force
上記を全て設定した場合、Internet Explorer 11 のプロキシ設定は以下のとおりとなります。
以上
*1:サーバーは、Windows Server 2016 を使用する前提です。