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DNS 用語の整理

Domain Name Space

ドメイン名は階層的な構造を形成しています。例えば "friendsnow.hatenablog.com" というホスト名は "friendsnow"、"hatenablog"、"com" という 3つの階層に区切ることができます。"friendsnow.hatenablog.com" というホストは .hatenablog.com" ドメインに所属しており、このドメインはさらに "com" ドメインに所属しています。この構造をドメイン名前空間 (Domain Name Space) と呼びます。ドメイン名前空間は頂点に "."(root) ノードをもち、そこから .com, .org, .jp などの各トップレベルドメイン (TLD) が分かれています。
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Domain Name

HTTP の URI、メールのメールアドレスなどで使われる Domain Name は Domain Name Space を後から順に書いたものになります。"friendsnow.hatenablog.co.jp" の場合、 "jp" は ccTLD(Country Code TLD)、"co" は、属性 jp ドメインと呼びます。また、"com" の場合は、gTLD(generic TLD)と呼びます。

DNS リソースレコードタイプ
  • A Record:ドメイン名(FQDN)から IP アドレスを調べる正引き用レコード
  • NS Record:ゾーン権限をもつ DNS サーバーの指定のためのレコード
  • CNAME Record:CNAME(Canonical Name)はホスト名に別名を付けます。
  • PTR Record:IP アドレスに対する名前 (IP は 1.1.168.192.in-addr.arpa. の様に表記されます)
  • MX Record :メールアドレスに利用するドメイン名の指定のためのレコード
  • SOA Record:ゾーン(ドメイン)情報を記載し、以下のようなデータを保持します。
    • ドメインの DNS サーバー名
    • ドメイン管理者のメール・アドレス
    • シリアル番号
    • 更新間隔(refresh)
    • 転送再試行時間(retry)
    • レコード有効時間(expire)
    • キャッシュ有効時間(TTL)
権限委譲

some-webserver.com ドメインを取得した場合、some-webserver.com ゾーン情報を持つ DNS サーバーのアドレスを、com ゾーンを管理する上位 DNS サーバーに登録する必要があります。
こうすることで、com ゾーンを管理する DNS サーバーは、どの DNS サーバーに問い合わせれば答えが得られるか理解する事ができます。また、Root サーバーは、some-webserver.com がどこにあるか知る必要がありません。com サーバーへ管理を一任します。これを権限委譲と呼びます。
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dig コマンド

DNS サーバーから情報を取得するための Linux コマンドです。構文は、以下のとおりです。
"dig [domain name(FQDN)][Record Type]"
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