NETWORK ENGINEER BLOG

Tips and Reviews for Engineers

Ericom Connect URL 自動判別について

URL 自動判別オプションについて

Ericom 製品では、インターネット向けの仮想ブラウザーとイントラネット向けのブラウザーの 2 つの (ダブル) ブラウザーが必要ですが、当該オプションを使うことによって、イントラ・インターネットの自動判別とブラウザーアクセスを実現できます。詳細についてはこちらを参照ください。

URL 自動判別オプション要件

  1. Microsoft .NET Framework 3.5、または Microsoft .NET 4.* Framework のインストール
  2. Ericom AccessPad Client のインストール
  3. Internet Explorer/Chrome/Firefox の最新版のインストール
  4. クライアント端末が Active Directory に所属

URL 自動判別オプションのユースケース

  • ユーザーが Outlook や Adobe Reader といったアプリケーションからリンクをクリックした際、仮想ブラウザーとイントラネット向けブラウザーを識別して起動します。
  • ユーザーがイントラネットのブラウザーからインターネットのリンクをクリックした際、URL 自動判別オプションのアドオン・拡張がリンクを AccessPad で開きます。

Ericom Connect 側の設定

対象のアプリケーション(本例では仮想ブラウザの chrome)の「基本」で「パラメータ」に「${param1}」を入力します。*1
f:id:FriendsNow:20170823214042p:plain

「エンドユーザからアイコンを隠す」を「はい」に変更します。*2
f:id:FriendsNow:20170823214051p:plain

次に「要件」を設定変更します。
f:id:FriendsNow:20170814155818p:plain

「許可される起動方法」を「標準」から「すべて」に変更します。
f:id:FriendsNow:20170814155826p:plain

上記設定をしない場合、クライアントで仮想ブラウザの起動に失敗し以下のエラーが出力されます。

接続に失敗しました
操作に失敗しました(コード 6).このリソースは制限のために起動することが出来ません。
システム管理者に問い合わせてください。

f:id:FriendsNow:20170814155835p:plain

URL 自動判別オプションのインストール

インストール方法は以下の2つがあります。

  • MSI によるインストール
  • 連携キット(ClickOnce 版)による配布

※本例では MSI によるインストールを紹介します。

Setup.x86.msi を実行します。
f:id:FriendsNow:20170814155116p:plain

「次へ」をクリックします。
f:id:FriendsNow:20170814155128p:plain

インストールする方法を選択します。
f:id:FriendsNow:20170814155143p:plain

URL を判別して起動方法を変更するための拡張をインストールします。*3

  • IE Add-on: Internet Explorer にアドインをインストールします。
  • Chrome extensions: Chrome に拡張をインストールします。
  • Firefox extension: Firefox に拡張をインストールします。
  • Config Editor: KOTOMINE の設定とイントラネット URL の一覧を編集するツールです。*4

設定をカスタマイズします
f:id:FriendsNow:20170814155335p:plain

  • イントラネット URL の一覧のファイルパス: URL が記載されたファイルのパスです。
  • イントラネットのブラウザー: イントラネットの URL を開くためのブラウザーです。*5
  • AccessPad のパラメーター: AccessPad を起動する URI やアプリ名、グループです。

「インストール」ボタンをクリックします。
f:id:FriendsNow:20170814155349p:plain

Windows 8 以上の場合、「プログラムの関連付けを設定する」画面が表示されます。「すべて選択」 のチェックボックスをチェックし、保存ボタンをクリックします。
f:id:FriendsNow:20170814155411p:plain

「完了」をクリックします。
f:id:FriendsNow:20170814155423p:plain

(2017.8.23 追記)上記「プログラムの関連付け」において、既定のブラウザに KOTOMINE の「BrowserLauncher」を指定する必要があります。「BrowserLauncher」が指定されていない場合、PDF 等のリンクをクリックした際に、仮想ブラウザが正常に起動しない場合があります。
Config Editor を起動し「既定のブラウザーとして設定」をクリックします。
f:id:FriendsNow:20170814205754p:plain

「すべて選択」をチェックし、「保存」をクリックします。
f:id:FriendsNow:20170814205807p:plain

~ここまで~

インストール後 (Chrome 拡張がインストールされた場合)

Chrome の予測サービスをオフにします。*6
f:id:FriendsNow:20170814155510p:plain

イントラネット URL リストの編集*7

インストール先フォルダーに格納された InternalUrls ファイルをメモ帳などで編集します。
f:id:FriendsNow:20170814155612p:plain

本例では、イントラネット向けサイトとして"ad01.example.com"を設定します。
f:id:FriendsNow:20170814155624p:plain

接続確認

上記 URL へアクセスすると、ローカルブラウザでアクセスします。
f:id:FriendsNow:20170814155901p:plain

URL リストに記載されていない URL(本例では google.com)へアクセスすると、AccessPad を起動し、仮想ブラウザで接続します。
f:id:FriendsNow:20170814155915p:plain

以上

*1:本設定をしない場合、ローカルブラウザで入力した URL のリダイレクトに失敗します。

*2:上記パラメータの設定を行った場合、アイコン経由の起動が失敗するためです。アイコンも必要な場合は、別途同じアプリケーションを公開する必要があります。

*3:各ブラウザがクライアントにインストールされている場合、表示されます。

*4:デフォルトではインストールされません。

*5:対応ブラウザーがインストールされた場合、選択可能となります。

*6:予測サービスにより AccessPad がその時点で起動することを防ぐためです。

*7:Config Editor がインストールされてない場合